「自分だけの浴槽=鋳物ホーロー浴槽」と結びつくには長い年月がかかりました。その系譜を紐解きます。
はじまりは、天保二年。
鍋・釜・風呂釜を中心に鋳鉄製品を製造。
以来、鋳造技法を代々受け継ぎ、
【鋳鉄+火+人】を軸に、
人の暮らしを支える道具を製造してきました。
江戸時代に始まる
鋳鉄の風呂釜「長州風呂」「五右衛門風呂」。
温かくて丈夫なお風呂として
今でも親しまれています。
浴槽そのものが温まる、高い保温性。
「鉄」という硬い材質による、高い耐久性。
熱をやわらかく伝える鋳鉄は、
湯船の湯触りをまろやかに。
お風呂時間が豊かになる材質としても
鋳鉄は最適なものだったのです。
入浴をより高品質な体験へ。
着目したのは「ホーロー(ガラス層)」を
施す技術でした。
熱が伝わりやすい鋳鉄素地の上に、
熱を通しにくいホーロー層をコーティング。
温まった熱を中に閉じ込め、
お湯の温かさがさらに長く続きます。
「鋳物」と「ホーロー」。
それぞれの素材をうまく活かすことで、
「鋳物ホーロー浴槽」は生まれました。
価値観の多様性、多忙な日常。
現在の暮らしはこれまでとは大きく異なり
今もなお変化し続けています。
「どんな空間にも自分らしく馴染む」をテーマに
浴槽のカタチをシンプルなデザインに刷新。
ただ置くだけでも良し。浴室に埋め込んでも良し。
とことん自分らしくあるために。
ホーローの肌触り、
内側から伝わる温もり、
張ったお湯の美しさ。
最も自然に近い浴槽でありたい。
「無」を感じられる浴槽でありたい。
そして、日々の暮らしを丁寧に過ごす
“きっかけ”を届けられる存在でありたい。
そんな願いを込めて、
我々は、「鋳物ホーロー浴槽」を
作り続けています。
